診療時間
9:00-12:30 14:00-18:30
休診日
水曜午後、日・祝日

精密虫歯治療

歯を削りすぎず
歯の神経(歯髄)を残す

歯髄温存療法

当院では、マイクロスコープを利用した「できるだけ削らない虫歯治療」を心がけています。
歯は削れば削るほど、健康な歯質が失われて、歯の寿命が短くなります。また詰め物や被せ物をつける際にも、歯との間にわずかな隙間ができやすく、虫歯や歯周病のリスクが高まってしまう状況です。そこで、マイクロスコープを使用し、虫歯の部分のみを的確に除去する治療を行います。

当院のむし歯治療のこだわり

1
再発予防のための
ラバーダムの使用

治療部位を隔離することによりばい菌の侵入を防いだり、口のの過の湿気を防ぐことで、詰め物の接着を向上させるのに使用します。

2
マイクロスコープ

当院では歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)を使ったむし歯治療も行っています。
むし歯治療は何度も行うことができる治療ではありません。
一部を削り、詰め物をし、むし歯が進行し、再度削り・・・を繰り返していけば確実に歯を失ってしまいます。
そこで、高倍率のマイクロスコープを使用し、取り残しのないよう、健康な歯を削らないよう処置していきます。

3
MTAセメント

MTAセメントは歯科治療で広く利用されている素材です。主成分は歯自体に含まれるカルシウムとほとんど同じです。MTAセメントは、強力な殺菌作用により、虫歯の治療から神経保護、さらには根管充填まで、歯の健康を保つための幅広い用途に使用されています。特に、歯の構造を強化し、治療部位の感染を防ぐ効果が期待できます。

むし歯治療が繰り返されるのはなぜ?

保険適用の詰め物・被せ物の再治療率

再治療の原因(症例数255件)

二次う蝕 脱離 根尖性歯周炎 辺縁性歯周炎 便宜的 歯髄炎 その他 合計
メタルインレー 21 6 0 0 0 2 0 29
コンポジットレジン 68 0 3 3 9 3 1 87
4/5冠 10 1 1 3 1 2 2 20
メタルクラウン 6 10 16 4 4 0 4 44
メタルブリッジ 17 21 14 11 5 2 5 75
122 38 34 21 19 9 12 255

北海道大学予防歯科学教室の調査 J Dent Hlth 2008

保険診療で使用される材料は、自費診療で用いられるセラミックなどと比較して、耐久性が低い傾向にあります。
実際、北海道大学予防歯科学講座が行った研究によると、セラミック修復は10年以上経過した後も約90%の生存率を維持しているのに対し、保険適用の修復治療では55%と、両者の間に大きな差があることが明らかになりました。
また保険診療の詰め物や被せ物は、歯の間に隙間ができやすく、二次う蝕(再発)になりやすいことも指摘されています。つまり歯を健康に保つためには、できる限り歯質を削らず、生存率の高い修復治療を選択することが有効というわけです。

保険診療と自費診療での違い

セラミックを使用することで、保険診療の材料と比べて生存率が大きく向上します。さらに当院では、ただセラミックを使用するだけでなく、精密な治療技術と強度の高い接着剤を用いることで、詰め物や被せ物と歯の間に隙間ができるのを防ぎ、生存率を高めるよう努めております。
しかし、いかに丁寧に治療を行ったとしても、治療後のメインテナンスを怠ってしまうと、生存率を高く維持することは難しくなります。そのため、当院では治療後に定期的なメインテナンスにお越しいただくことを強くおすすめしております。定期的なメインテナンスにより、問題の早期発見・早期対処が可能となり、むし歯治療の繰り返しを防ぐことができます。

むし歯の進行はどこで抑えるかで将来的に治療を繰り返しなるリスクを低減させる

むし歯は以下のような4段階にわたって進行しますが、もっとも初期のむし歯になりかけの段階(CO)も存在し、この段階から予防が必要です。

  1. C1

    エナメル質のむし歯

    歯の表面のエナメル質にむし歯が起きている状態です。穴が空いていると、より症状の進行が早い傾向にあります。

  2. C2

    象牙質のむし歯

    さらにむし歯が下層の象牙質まで進行した状態です。象牙質の下には血管や神経が通っている歯髄があるので、痛んだりしみたりする場合があります。

  3. C3

    歯髄付近のむし歯

    象牙質の下にある歯髄(歯の神経)にまで、むし歯が進行したため、激しく痛みます。この状態になると根管治療(歯の根の治療)を必要とします。

  4. C4

    重度のむし歯

    歯根より上の部分がむし歯によって溶けている状態です。膿が出てきたり、頬が腫れたりすることもあり体全体に悪影響を及ぼすリスクもあります。

当院で行うむし歯治療

コンポジットレジン

当院では、患者様お一人おひとりのニーズに合わせた虫歯治療を提供しております。特に初期から中期の虫歯には、歯科用プラスチックを用いたコンポジットレジンによる治療をご提案可能です。コンポジットレジンは、当日中に処置が完了する利点がありますが、繊細な材料であるため、詰め方によって仕上がりに大きな差が出ます。そこで当院では、顕微鏡(マイクロスコープ)を用いて時間をかけて丁寧に詰めることで、優れた適合性と美しさを兼ね備えた治療を実現しています。

詰め物・被せ物の処置

虫歯を削った後は、詰め物・被せ物を用いて歯の機能を補う必要があります。当院では審美性を重視したセラミックやリーズナブルな保険適用の素材など、さまざまな選択肢をご用意しております。目立たない部位と目立つ部位で材料を使い分けるなど、きめ細かな対応も可能です。

根管治療

歯の神経まで虫歯が進行した場合は、根管治療が必要となります。当院では、マイクロスコープを使用した精密な根管治療を行っています。感染した神経や細菌、古い充填材などを徹底的に除去し、再発のリスクを最小限に抑えます。

精密根管治療

フッ素塗布

虫歯予防の観点からは、フッ素塗布が有効です。フッ素には、虫歯の原因菌であるミュータンス菌の活動を抑制し、歯質を強化する作用があります。特に歯科医院では、高濃度のフッ素塗布が可能なので、患者様の虫歯予防を効果的にサポートできます。

case

精密虫歯治療

before

after

主訴銀歯の下がむし歯になってしまった
治療期間・回数2回
治療方法銀歯を外して、形成を行いセラミックの被せ物を装着
費用99,000円
デメリット・注意点破折
case

右下の歯が欠けた

before

after

主訴右下の歯が欠けた
年齢・性別24歳・男性
治療期間・回数治療期間:1日
治療方法歯髄保存療法
費用44,000円(税込)
デメリット・注意点抜髄の可能性あり

初期段階でも予防をしっかりと

虫歯の初期段階である「CO」(要観察歯)の段階でも、予防に力を入れることが重要です。歯の表面の小さな変化や白濁などがみられる場合は、直ちに治療の必要はありませんが、毎日の歯磨きの精度を上げるための指導や定期検診を通して、虫歯の進行を防ぐことが可能です。

予防歯科

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