精密根管治療

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主訴 | 悪いところを治したいと来院。レントゲンを撮影したところ、被せ物の下がむし歯になっており、歯の根の部分まで浸透していた |
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治療期間・回数 | 1回 |
治療方法 | 大臼歯の精密根管治療 |
費用 | 110,000円+コア22,000円 |
デメリット・注意点 | ファイル破折 |
根管治療は虫歯が進行し、どうしても神経を取り去らなければならない時に行います。歯の中はとても複雑になっており器具にて神経を全て取り去ることは不可能です。大事なのは歯の根っこの中に細菌感染を起こさせないことであり、当院ではラバーダムの使用を徹底し器具もしっかり滅菌したものを使用して感染を防ぎます。しかし、一度感染をしてしまった歯の中は決して無菌にすることはできません。感染根管や再治療の際も二次感染を防ぐためラバーダムを使用しマイクロスコープという歯科用顕微鏡を用い、20倍に拡大して根っこの中の感染を除去していきます。
精密な根管治療を行うことで、自分の歯を残せる可能性が大きくなります。
根管治療では、感染源を徹底的に除去が再発のリスクを最小限に抑えると考えています。そのため、当院の根管治療では、マイクロスコープ、ラバーダム防湿、CTでの検査などを組み合わせ、精密な診査・診断を行い、精密な治療を提供いたします。
治療部位を隔離することによりばい菌の侵入を防いだり、口のの過の湿気を防ぐことで、詰め物の接着を向上させるのに使用します。
拡大して精密に治療できるからといって闇雲に穴を開けるようなことがあっては、歯は弱まりますし、場合によっては重篤なダメージになってしまう可能性もあります。そこで、術前に歯科用CTを撮影し綿密な治療計画を考えます。
歯の一部を削り、詰め物をし、虫歯が進行し、再度削り・・・を繰り返していけば確実に歯を失ってしまいます。
そこで、高倍率のマイクロスコープを使用し、取り残しのないよう、健康な歯を削らないよう処置していきます。
根幹治療を行う際に、根管内に細菌や唾液が入ってしまうと、どんなに綺麗に歯髄や除去や消毒をしても再発の要因となります。そのため、当院ではラバーダム防湿を行い、根管内に細菌や唾液が混入しない環境を作り、またマイクロスコープで拡大し精密な治療を行なっております。
大切な治療である根管治療ですが、根管治療の成功率は30%~50%です。50%~70%は失敗し、その後再治療という結果になっています。
日本の保険診療による根管治療では様々な制限があるため、十分な治療を行うことができません。
一度神経を抜いてしまった歯は、形はあっても健康な歯に比べると丈夫ではありません。そのような中で繰り返し治療を行えば大きなダメージとなり、当然、その歯が将来も残っている確率は低くなります。
根管治療の精度 | 被せ物(保険or自費) | 根管治療成功率 | |
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CASE1 | ◎高い精密度 | ◎精密な被せ物 | 91.4% |
CASE2 | △中度の精密度 | ◎精密な被せ物 | 67.6% |
CASE3 | ◎高い精密度 | ×保険の被せ物 | 44.1% |
肉眼+保険被せ物 | ×低い精度 | ×保険の被せ物 | 18.1% |
上の表は、初回根管治療の成功率をデータ化したものです。根管治療の精度とかぶせ物の精度の高低の組み合わせによって、治療の成功率を算出しています。精度の高いもの同士であれば90%以上の成功率ですが、どちらか一方あるいは、どちらも精度の低い状態であるとおよそ30%~90%の確率で再治療が必要と言う事になります。
根管治療の精度とは、感染物の除去・根管の形成・殺菌・充填など一つひとつの工程をどれだけ的確に行ったかと言う事です。肉眼よりもマイクロスコープで患部を診断した方が、精密な処置ができますし、一般歯科医師よりも根管治療を専門としている歯科医師の方が知識や技術の面から、精度の高い処置が行える可能性は高いです。
使用する器具や薬剤、それらを扱う技能によって治療の精度は変動します。かぶせ物の精度と言うのは、適合性の高さ(素材や工程によって変動)です。土台となる歯とどれだけピッタリな人工歯を作製する事ができるかにかかっています。
before
after
主訴 | 悪いところを治したいと来院。レントゲンを撮影したところ、被せ物の下がむし歯になっており、歯の根の部分まで浸透していた |
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治療期間・回数 | 1回 |
治療方法 | 大臼歯の精密根管治療 |
費用 | 110,000円+コア22,000円 |
デメリット・注意点 | ファイル破折 |
感染した神経をしっかり除去できなければ、再発の可能性が高まります。そのため、いかに、感染部位を除去できるかがこの治療の成否を分けます。当院では紹介してきたようなCT、マイクロスコープ、ラバーダムの使用を組み合わせ、再発を防ぐため、精度の高い根管治療を目指しています。
術後も定期的な経過観測などのため、歯科医院での予防処置をおすすめします。